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暑熱
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しょねつ
ふりがな文庫
“
暑熱
(
しょねつ
)” の例文
その風は
裳裾
(
もすそ
)
や
袂
(
たもと
)
を
翻
(
ひるがえ
)
し、甲板の
日蔽
(
ひおい
)
をあおち、人語を吹き飛ばして少しも
暑熱
(
しょねつ
)
を感じささないのであるが、それでも
膚
(
はだえ
)
に何となく暖かい。
別府温泉
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
ところで、極彩色の
孔雀
(
くじゃく
)
がきらきらと
尾羽
(
おば
)
を
円
(
まる
)
くひろげた夏の
暑熱
(
しょねつ
)
と光線とは、この旅にある父と子とを
少
(
すくな
)
からず喜ばせた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
自転車も、朝はよいけれど、焼けつくような、
暑熱
(
しょねつ
)
のてりかえす道を、背中に
夕陽
(
ゆうひ
)
をうけてもどってくるときのつらさは、ときに
呼吸
(
いき
)
もとまるかと思うこともある。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
蚊やり……と世間さまは
暑熱
(
しょねつ
)
と闘うに忙しいのだが、この長庵の宅と来たら、これはまた恐ろしく涼しい限りで、家具と名のつくものは
愚
(
おろ
)
か、医者の道具らしい物も何一つもなく
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
私たちは城を降りると、再び
暑熱
(
しょねつ
)
と外光の中の点景人物となった。ひらひらと、しきりに白い扇が羽ばたき出した。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
“暑熱”の意味
《名詞》
夏の暑さ。
(出典:Wiktionary)
暑
常用漢字
小3
部首:⽇
12画
熱
常用漢字
小4
部首:⽕
15画
“暑”で始まる語句
暑
暑気
暑中
暑寒
暑苦
暑過
暑中休暇
暑中伺
暑さの波
暑々