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方嚮
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はうかう
ふりがな文庫
“
方嚮
(
はうかう
)” の例文
是等
(
これら
)
はおなじく、神経の
雋鋭
(
しゆんえい
)
になつたための一つの証候であるが、これは
気稟
(
きひん
)
に本づく
方嚮
(
はうかう
)
の違ひであると
謂
(
い
)
つていいだらう。
結核症
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
險
(
けは
)
しきを行くこと
夷
(
たひらか
)
なる如き筆力、望み
瞻
(
み
)
る
方嚮
(
はうかう
)
に從ひて無遠慮なるまで肢體の尺を縮めたる遠近法は、個々の人物をして躍りて壁面を出でしめんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
熔巖の流れ行く先なる葡萄の幹に
聖母
(
マドンナ
)
の像を
懸
(
か
)
けたるものあり。こはその
功徳
(
くどく
)
もて熔巖の炎を避けんとのこゝろしらひなるべし。されど熔巖はその
方嚮
(
はうかう
)
を改めず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おもふに古代の日本人も「口吸」をあからさまにいふことが、得手でなかつたのかも知れぬ、宇治拾遺あたりの「口すひ」の語は、近世の
洒落
(
しやれ
)
文学の
方嚮
(
はうかう
)
に発達して行つた。
接吻
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
併し
奈何
(
いかん
)
ともすることが出来ない。耳をすませば、火口のあるらしい
方嚮
(
はうかう
)
に遠雷の如き鋭く鈍い音が無間断にしてゐるが、しかし単にそれだけで、あとは
奈何
(
いかん
)
ともすることが出来ない。
ヴエスヴイオ山
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
嚮
漢検1級
部首:⼝
19画
“方”で始まる語句
方
方々
方法
方向
方角
方丈
方面
方便
方寸
方言