へや)” の例文
旧字:
桑はひどくおそれて歯の根もあわずにわなわなと顫えた。妓もそれを見てあとしざりして帰って往った。隣の男は翌朝早く桑のへやへ往った。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
晩になって竇は、へやあかりを消して、また彼の夢のことを思ったが、夢の国の路は遠くていくことができなかった。竇はただ悔み歎くのみであった。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そして胡のいたへやれてきて、酒を飲みながら話した。その時主人は従容しょうようとして言った。
胡氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)