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掛取
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かけと
ふりがな文庫
“
掛取
(
かけと
)” の例文
もう人通りもあるまいと思ったのは、
家
(
うち
)
の中の考えで、通りへ出ると、
掛取
(
かけと
)
りの
提灯
(
ちょうちん
)
が、雪の中をめげずに
忙
(
せわ
)
しそうに歩いています。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところがその後しばらくしてそこの嫁が吉田の家へ
掛取
(
かけと
)
りに来たとき、家の者と話をしているのを吉田がこちらの部屋のなかで聞いていると
のんきな患者
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
黄
(
きいろ
)
い軍服をつけた
大尉
(
たいい
)
らしい軍人が一人、
片隅
(
かたすみ
)
に小さくなって兵卒が二人、
折革包
(
おりかばん
)
を
膝
(
ひざ
)
にして
請負師風
(
うけおいしふう
)
の男が一人、
掛取
(
かけと
)
りらしい
商人
(
あきんど
)
が三人、女学生が二人
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
みそかには朝から酒を飲んで切腹の
真似
(
まね
)
などして
掛取
(
かけと
)
りをしりぞけ、草の庵も風流の心からではなく、ただおのずから、そのように落ちぶれたというだけの事で、花も実も無い愚図の貧
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“掛”で始まる語句
掛
掛合
掛念
掛金
掛物
掛声
掛茶屋
掛行燈
掛蒲団
掛樋