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拄
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つ
ふりがな文庫
“
拄
(
つ
)” の例文
燈籠へ
倚掛
(
よつかか
)
つて
頬杖
(
ほほづゑ
)
でも
拄
(
つ
)
いて、空を
眺
(
なが
)
めてゐる
状
(
かたち
)
なども可いよ。ねえ、
如何
(
いかが
)
でせう
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
甲者は
頬杖
(
ほおづえ
)
拄
(
つ
)
きたりし
面
(
おもて
)
を
外
(
はず
)
して、弁者の前に差し寄せつつ
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黒焦に削れたる
幹
(
みき
)
のみ短く残れる
一列
(
ひとつら
)
の立木の
傍
(
かたはら
)
に、
塊
(
つちくれ
)
堆
(
うづたか
)
く盛りたるは土蔵の
名残
(
なごり
)
と踏み行けば、灰燼の熱気は
未
(
いま
)
だ冷めずして、
微
(
ほのか
)
に
面
(
おもて
)
を
撲
(
う
)
つ。貫一は
前杖
(
まへづゑ
)
拄
(
つ
)
いて
悵然
(
ちようぜん
)
として
佇
(
たたず
)
めり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その
膝
(
ひざ
)
に
慵
(
ものう
)
げなる
面杖
(
つらづゑ
)
拄
(
つ
)
きたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
拄
部首:⼿
8画