ヌキ)” の例文
其寂寞たる光りの海から、高くヌキでゝ見える二上の山。淡海タンカイ公の孫、大織冠タイシヨククワンには曾孫。藤氏族長トウシゾクチヨウ太宰帥、南家ナンケの豐成、其第一孃子ダイイチヂヨウシなる姫である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
家の庭苑ソノにも、立ち替り咲き替つて、栽ゑ木、草花が、何処ドコまで盛り続けるかと思はれる。だが其も一盛りで、坪はひそまり返つたやうな時が来る。池には葦が伸び、蒲がき、ヌキんでゝ来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其寂寞たる光りの海から、高くヌキでゝ見える二上の山。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
寂寞セキバクたる光りの海から、高くヌキでゝ見える二上の山。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)