“小抽斗”の読み方と例文
読み方割合
こひきだし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おあいは、細帯一つになって、燈心をほそめ、櫛は、行燈台の小抽斗こひきだしにいれた。そして床にはいったが…………そのとき、ふいに目をさました。
(新字新仮名) / 室生犀星(著)
そうして小抽斗こひきだしから幾つかの小判の包みを取り出して、無雑作に懐中へ入れました。それからまた例の頭巾ずきんかぶりました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
用箪箭の小抽斗こひきだしの鍵と、お文のくしと、与七の紙入だけは出なかったということが、この菱餅の中に隠された鍵と暗合するのではなかったでしょうか。