抑〻そも/\)” の例文
抑〻そも/\人の物言ふは自然のわざなり、されどかく言ひかくいふことは自然これを汝等にゆだね汝等の好むまゝに爲さしむ 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
抑〻そも/\わが見し洞窟はいかなる處なりしぞ。舟人の物語に、この石門の奧に光りかゞやくところありといひしは、わがたゞよひ着きし別天地をして言へるにはあらざるか。
彼の年齢の項を見て如何いかんの感がある。彼が抑〻そも/\神楽坂署に捕えられ、次で起訴せられ予審に有罪と決し、第一回の公判に立った時彼は三十六年と答えているではないか。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
此等は抑〻そも/\何に胚胎はいたいしてゐるのであらうか、又そも何を語つてゐるのだらうか。たゞ其の驍勇げうゆう慓悍へうかんをしのぶためのみならば、然程さほどにはなるまいでは無いか。考へどころは十二分にある。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
抑〻そも/\之れ滅亡を速むるの天意か。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
抑〻そも/\永遠とこしへの愛は、己がさいはひを増さん爲ならず(こはあるをえざる事なり)、たゞその光が照りわたりつゝ、我在りといふをえんため 一三—
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
抑〻そも/\超人の事たるこれを言葉にあらはし難し、是故に恩惠めぐみによりてこれがためしべき者この例をもてれりとすべし 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)