打雑うちま)” の例文
旧字:打雜
するとがやがやと男女打雑うちまじって、ふざけながらのぼって来るものがある。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
こまやかに生茂おひしげれる庭の木々の軽々ほのかなる燥気いきれと、近きあたりに有りと有る花のかをりとを打雑うちまぜたる夏の初の大気は、はなはゆるく動きて、その間に旁午ぼうごする玄鳥つばくらの声ほがらかに、幾度いくたびか返してはつひに往きける跡の垣穂かきほ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)