打撲うちみ)” の例文
助「湯河原は打撲うちみ金瘡きりきずにはいというから、ゆっくり湯治をなさるがい、ついてはこの仏壇の作料を上げましょう、幾許いくらあげたらよいね」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その上、兩國の水除けに引掛つた死骸の首に、紫色になつた大きな打撲うちみがありましたが、それは首の急所で、打つてはならないところです。
壽阿彌は兩腕の打撲うちみを名倉彌次兵衞に診察して貰つた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
打撲うちみくじき整骨ほねつぎ、困る人には施行ほどこし療治いたし候。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
湯の温度は百六十三度乃至ないし百五度ぐらいで、打撲うちみ金瘡きりきずは勿論、胃病、便秘、子宮病、僂麻質私りょうまちすなどの諸病に効能きゝめがあると申します。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのうえ、両国の水除けに引掛った死骸の首に、紫色になった大きな打撲うちみがありましたが、それは首の急所で、打ってはならないところです。
それから、お内儀の肩に青いあざになつた打撲うちみは、落ちた時の本當の怪我で、三角石へ眞つ逆樣に落ちて死んだものなら、あんな傷はつく筈はない
人力車から落されて少々怪我をいたし、打撲うちみで悩みますから、或人の指図で相州そうしゅう足柄下郡あしがらしもごおり湯河原ゆがわら温泉へ湯治とうじに参り、温泉宿伊藤周造いとうしゅうぞう方に逗留中
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから、お内儀の肩に青いあざになった打撲うちみは、落ちた時の本当の怪我で、三角石へ真っ逆さまに落ちて死んだものなら、あんな傷はつくはずはない
平次は一寸眉をひそめました。頭に受けた傷が命取りだつたに相違ありませんが、その他、肩に打撲うちみが一ヶ所、これは背中へかけて大きく青痣あをあざになつて居ります。
平次はちょっと眉をひそめました。頭に受けた傷が命取りだったに相違ありませんが、その他、肩に打撲うちみが一ヶ所、これは背中へかけて大きく青痣あおあざになっております。
八五郎はさんざんのていを隠すところもなく話して、あちこちのきや打撲うちみさすっているのです。
八五郎は散々の體を隱すところもなく話して、あちこちのり剥きや打撲うちみさすつて居るのです。
一應兩國へ廻つて、死骸も見ましたが、兩國の水除けか橋桁でやられたやうで、首のあたりにひどい打撲うちみのあとがありましたが、たつたそれだけでたいしたことはありませんよ
いちおう両国へ廻って、死骸も見ましたが、両国の水除けか橋桁でやられたようで、首のあたりにひどい打撲うちみのあとがありましたが、たったそれだけでたいしたことはありませんよ