“うちみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打見31.7%
打撲22.0%
打身22.0%
打撲傷14.6%
打傷7.3%
撲傷2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打見うちみに何の仔細しさいはなきが、物怖ものおじしたらしい叔母のさまを、たかだか例の毛虫だろう、と笑いながら言う顔を、なさけらしくじっと見て
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その上、兩國の水除けに引掛つた死骸の首に、紫色になつた大きな打撲うちみがありましたが、それは首の急所で、打つてはならないところです。
打ったというのですから、その大きさも長さも思いやられます。打たれた跡は打身うちみのようになって、今でも暑さ寒さには痛むということです。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「死骸をよく見せてくれ、——肩と腰のあたりに打撲傷うちみがあるやうだ」
しかもかれには言うに言われぬ無念がまだ折り折り古い打傷うちみのようにかれの髄を悩ますかと思うとたまらなくなってくる。かれの友のある者は参議になった、ある者は神に祭られた。
まぼろし (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いや、それと、左の眼の下に、うす黒く残った撲傷うちみあざであった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)