“打身”の読み方と例文
読み方割合
うちみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
体温は既に平生に復し食慾もついて来たが、腰や手足の打身うちみはまだ直らず、梯子段はしごだんの上り下りにもどうかすると痛みを覚えるくらいである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
打ったというのですから、その大きさも長さも思いやられます。打たれた跡は打身うちみのようになって、今でも暑さ寒さには痛むということです。
魚妖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何よりも真先に、そして何よりも一番強くわたしの心を打ったのは、眼の下から鼻へかけて打身うちみのために蒼くなり、一面に脹れあがった彼女の顔でした。