打撲傷うちみ)” の例文
「……大丈夫じゃ、心配おしでない、猿めの打撲傷うちみなど直ぐにも癒る」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「死骸をよく見せてくれ、——肩と腰のあたりに打撲傷うちみがあるやうだ」
「大事にするが宜い、打撲傷うちみは後が大事だといふから」
「切つた傷は一つもないよ——突き落されるまで、默つてゐるお由良ぢやあるまいから、よつ程力のある奴が、橋の上から足でもさらつて、一と思ひに投り込んだんだらう。首筋の打撲傷うちみはその時橋架はしげたへでも打つ付けたのかも知れない」
「切った傷は一つもないよ——突き落されるまで、黙っているお由良じゃあるまいから、よっぽど力のある奴が、橋の上から足でもさらって、一と思いにほうり込んだんだろう。首筋の打撲傷うちみはその時橋架はしげたへでも打っ付けたのかも知れない」
「ひどい打撲傷うちみぢやないか」