“打処”の読み方と例文
読み方割合
うちどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつかり見惚みとれるはずみにくらはずして落馬した、打処うちどころやまいのもとで、あの婦人おんなともをせろ、とじにに亡くなられた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
光子は苦悶くもんして悲鳴を揚げ、右に左に枕を代えて、長き黒髪地を掃きしが、最後の一撃は手元狂いて打処うちどころしかりけむ、うむとのけぞりてかれは絶せり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此処ここといふかぎりはござるまいがなう、つまずけば転びもせず、転びやうが悪ければ怪我けがもせうず、打処うちどころが悪ければ死にもせうず、野でも山でも海でも川でも同じことでござるわなう、其につけても
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)