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手答
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てごたえ
ふりがな文庫
“
手答
(
てごたえ
)” の例文
肉の足らぬ
細面
(
ほそおもて
)
に予期の
情
(
じょう
)
を
漲
(
みなぎ
)
らして、重きに過ぐる唇の、
奇
(
き
)
か
偶
(
ぐう
)
かを疑がいつつも、
手答
(
てごたえ
)
のあれかしと念ずる様子である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
とそのまま乱暴に引上げようとすると、少しく水を放れたのが、柔かに伸びそうな
手答
(
てごたえ
)
があった。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其翌晩、妻が雨戸をしめに行くと、今度は北の戸袋に居た。妻がまたけたゝましく呼んだ。往って繰り残しの雨戸で
窃
(
そっ
)
と当って見ると、確に
軟
(
やわ
)
らかなものゝ
手答
(
てごたえ
)
がする。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
放つ矢のあたらぬはこちらの
不手際
(
ふてぎわ
)
である。あたったのに
手答
(
てごたえ
)
もなく
装
(
よそお
)
わるるは
不器量
(
ふきりょう
)
である。女は不手際よりは不器量を無念に思う。藤尾はちょっと下唇を
噛
(
か
)
んだ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭