そよぎ)” の例文
旧字:
天若し晴れたらんには夜の二時といふに船を出さんとの約束なれば、夢も結ぶか結ばざるに寐醒めて静かに外のさまを考ふるに、雨の音は猶止まず、庭樹のそよぎに風さへ有りと知らる。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
においある涼しいそよぎをあたりにみなぎらせている。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
においある涼しいそよぎをあたりにみなぎらせている。
聞ゆるはそよぎか。歌か。
あたゝけき風のそよぎ