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懷
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おもひ
ふりがな文庫
“
懷
(
おもひ
)” の例文
新字:
懐
北方の故郷に在りし間、常に我
懷
(
おもひ
)
に
往來
(
ゆきき
)
せしものはこの景なり、この情なり。嘗て夢裡に呑みつる霞は、今うつゝに吸ふ霞なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
この
懷
(
おもひ
)
つぶさに云ひがたしで、隆吉は、刻み煙草に火をつけながら、ぽつぽつ家へ戻らうかと思つた。
崩浪亭主人
(旧字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
嗤
(
わら
)
つて呉れ。詩人に成りそこなつて虎になつた哀れな男を。(袁傪は昔の青年李徴の自嘲癖を思出しながら、哀しく聞いてゐた。)さうだ。お笑ひ草ついでに、今の
懷
(
おもひ
)
を即席の詩に述べて見ようか。
山月記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
さきにはタツソオの詩を
誦
(
ず
)
して聞せ給ひしが、その句は今も我
懷
(
おもひ
)
に
往來
(
ゆきき
)
して、時ありては獨り涙を
墮
(
おと
)
すことあり。そはわが泣蟲なるためにはあらず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
神曲に見えたるベアトリチエとの戀は、
夙
(
はや
)
く九歳の頃より始りぬ。千二百九十年戀人みまかりぬ。是れダンテが女性の美の極致にして、ダンテはこれに依りて、心を淨め
懷
(
おもひ
)
を
崇
(
たか
)
うせしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
懷
部首:⼼
19画
“懷”を含む語句
可懷
懷胎
懷中
述懷
内懷
追懷
御懷
懷紙
人懷
懷中物
手懷
懷中鏡
懷中電燈
本懷
懷裡
懷提灯
懷手
山懷
懷劍
懷姙
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