こらし)” の例文
あゝ神仏かみほとけわしの様な悪人をなに助けて置こうぞ、此の鎌で自殺しろと云わぬばかりのこらしめかあゝ恐ろしい事だと思い詰めて居りましたが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こらしめはつまり私のためと思切つて、その金を懐へ収め
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
きしかたのをかしの罪のひとつだにも、こらしせめ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
此の鎌は女房のお累が自害をし、わっちが人をあやめた草苅鎌だが、廻り廻ってわっちの手へ来たのは此の鎌で死ねという神仏かみほとけこらしめでございまするから、其のいましめを背かないで自害致しまする
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
きしかたのをかしの罪の一つだにも、こらしせめ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)