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懲々
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こり/″\
ふりがな文庫
“
懲々
(
こり/″\
)” の例文
……杉山の子息……あれア、今は徴集されて
戦争
(
いくさ
)
(日清戦争)に行つてるだ。あの山師にや、村ではもう
懲々
(
こり/″\
)
して居るだア。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「お齒の大變には
懲々
(
こり/″\
)
して居るよ、その度毎に泥足で飛上がつたり、煙草盆を蹴飛ばしたりするんだから——」
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「真理」や「道徳」は、今日まで長い間気の弱い男や、醜い女と
道伴
(
みちづれ
)
となつたので
懲々
(
こり/″\
)
してゐる。近頃は強い男と、美しい女と一緒でなければ滅多に尻を揚げようとはしない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「何だか手数のかゝるお話でございますのね。子供のお客様ごつこぢやありますまいし、お返ししたものを、また返していただくなんて、もう一度お預かりした丈で、
懲々
(
こり/″\
)
いたしましたわ。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
そこは
懲々
(
こり/″\
)
だよと口の内で云って、こちらへおいでと
頤
(
あご
)
で招いて居ると、やがて来のは同じ年配で、御召の大縞の上着に
段通
(
だんつう
)
織の下着、鼠
緞子
(
どんす
)
の帯を締め、芸子潰しに銀のあばれ
綯
(
より
)
という
扮粧
(
こしらえ
)
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
「私はもう、あんな女達に掛り合ふのを
懲々
(
こり/″\
)
してをりました」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
懲
常用漢字
中学
部首:⼼
18画
々
3画
“懲”で始まる語句
懲
懲役
懲罰
懲戒
懲治監
懲治
懲役人
懲役笠
懲悪
懲膺