懐裏ふところ)” の例文
これために無けなしの懐裏ふところを百七十円ほどいためて、うんと参つた、かり小文学せうぶんがくをも硯友社けんいうしや機関きくわんかぞへると、それが第七期、これが第八期で、だ第九期なる者が有る
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それに生れてっと五月ばかしの赤子さんを、懐裏ふところに確と抱締めて御居でなのでした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)