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憐然
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あはれ
ふりがな文庫
“
憐然
(
あはれ
)” の例文
取りあげ如何にも
痩衰
(
やせおとろ
)
へたる
其體
(
そのてい
)
千辛萬苦の
容子
(
ようす
)
自然と面に顯はれたり
正直
(
しやうぢき
)
の
頭
(
かうべ
)
に
舍
(
やど
)
り給ふ天神地祇云ず
語
(
かたら
)
ず
神明
(
しんめい
)
の
加護
(
かご
)
にや大岡殿夫婦の
體
(
てい
)
最
(
いと
)
憐然
(
あはれ
)
に思されコリヤ九助其の方は如何なる
意趣
(
いしゆ
)
有て親類
縁者
(
えんじや
)
たる惣内夫婦を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
無理無體
(
むりむたい
)
に引立て
柴屋寺
(
しばやでら
)
の
畑屋
(
はたや
)
から茲迄連て來ましたゆゑ
勾引
(
かどはかし
)
と存じ小杉の伯父樣と申ましたので御座いますと云ひけるにぞ九助は
扨々
(
さて/\
)
子供に
似合
(
にあは
)
ぬ
利發者
(
りはつもの
)
家は
何處
(
どこ
)
ぞと尋ぬるに
阿部川宿
(
あべがはじゆく
)
の
兆
(
てう
)
といふ者の娘
節
(
せつ
)
と申者なりと申せば九助は
憐然
(
あはれ
)
に思ひサア/\
宅迄
(
うちまで
)
送つて
遣
(
や
)
らんと手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“憐”で始まる語句
憐
憐憫
憐愍
憐々
憐寸
憐恤
憐愍令