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憂愁
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うれひ
ふりがな文庫
“
憂愁
(
うれひ
)” の例文
敬之進のことは
一時
(
いつとき
)
もお志保の小な胸を離れないらしい。
柔嫩
(
やはらか
)
な
黒眸
(
くろひとみ
)
の底には深い
憂愁
(
うれひ
)
のひかりを帯びて、頬も
紅
(
あか
)
く
泣腫
(
なきは
)
れたやうに見える。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
根が態とせし
偽飾
(
いつはり
)
なれば却つて笑ひの尻声が
憂愁
(
うれひ
)
の響きを遺して去る
光景
(
ありさま
)
の悲しげなるところへ、十兵衞殿お宅か、と
押柄
(
あふへい
)
に大人びた口きゝながら這入り来る小坊主、高慢にちよこんと上り込み
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
いと高くいと深く沈みたる
憂愁
(
うれひ
)
のもとを
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言ふに言はれぬ心配なことでも起つたかして、時々深い
憂愁
(
うれひ
)
の色が其顔に表はれたり隠れたりした。一体、
是
(
これ
)
は
奈何
(
どう
)
したのであらう。聞いて見れば留守中、別に是ぞと変つた事も無かつた様子。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
君が眉には
憂愁
(
うれひ
)
あり
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
君が眉には
憂愁
(
うれひ
)
あり
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
憂
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
愁
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
“憂”で始まる語句
憂
憂鬱
憂慮
憂目
憂欝
憂悶
憂身
憂鬱症
憂世
憂惧