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憂惧
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ゆうぐ
ふりがな文庫
“
憂惧
(
ゆうぐ
)” の例文
即ち考えるという事は保守主義者の
憂惧
(
ゆうぐ
)
する所と反対の結果を
来
(
きた
)
して甚しく倫理的な人格が出来上るのである。
婦人と思想
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
薩軍は怖れないが、彼の最も
憂惧
(
ゆうぐ
)
したのはその問題だった。兵隊ひとりに七合二勺五才ずつ、二千五百八十名への割当を、どこから持って来て供与したものか。
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
売るとなれば一寸の土も残らず渡して去らねばならぬので、最初から非常に
憂惧
(
ゆうぐ
)
し、
殆
(
ほとん
)
ど仕事も手につかず、昨日
訪
(
た
)
ずねて来た時もオド/\した斯老人の容子は余の
心
(
むね
)
を
傷
(
いた
)
ましめた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
よほどうれしかったのであろう、またそれほどに今日までの一日一日が
憂惧
(
ゆうぐ
)
の底であったにちがいない。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殊にこの頃は晴の当日を気構えた若侍たちが、一心不乱に稽古しているので、その
撓刀
(
しない
)
撃ちの音が、この寂光の奥殿まで聞こえてくるほどであったが、忠房の
憂惧
(
ゆうぐ
)
は少しも軽くならなかった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
はて、大声の好きな奴だ。新見、もっと静かにせい——殿のお耳に入ってはよろしくない。さなきだに、若殿も大殿も、
恟々
(
きょうきょう
)
として暮して居られる。こんな些細な事で、今日一日、要らざる
憂惧
(
ゆうぐ
)
を
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これはまた、いたって、苦労も
憂惧
(
ゆうぐ
)
もないふうだ。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
憂
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
惧
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“憂”で始まる語句
憂
憂鬱
憂慮
憂目
憂欝
憂悶
憂愁
憂身
憂鬱症
憂世