“撓刀”の読み方と例文
読み方割合
しない100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その年になりおって、撓刀の持ち方も知らぬ弟、不具の兄、二人揃って笑われ者になりおるより、新九郎ッ兄の頼みじゃ、腹を切れッ」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊にこの頃は晴の当日を気構えた若侍たちが、一心不乱に稽古しているので、その撓刀撃ちの音が、この寂光の奥殿まで聞こえてくるほどであったが、忠房の憂惧は少しも軽くならなかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
撓刀の音を聞くだけでも、身ぶるいが出るというほど、生れつきから武芸嫌いな重蔵の弟春日新九郎は、十九という男前になりながら、いまだ半元服の若衆振袖で、屋敷の奥の一間にこもって
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)