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慘
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みじ
ふりがな文庫
“
慘
(
みじ
)” の例文
新字:
惨
さうして、その人たちと一緒にゐた時は、隨分
慘
(
みじ
)
めだつた。その小さな孃さんの
他
(
ほか
)
には、彼女は、たつたひとりで住んでゐるのかしら。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
またこれほど手入れしたその花の一つも見れずに追ひ立てられて行く自分の方が一層の
慘
(
みじ
)
めな
痴呆者
(
たはけもの
)
であるやうな氣もされた。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
しかし今のおれ達の身の上は、清貧などといふことを通り越して、あんまり
慘
(
みじ
)
め過ぎるではないか。月雪花を樂む風流の極意もこの世に生きてゐればこそで、おれ達はもう生命があぶない。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
世の中の人が類を持つて集まるやうに、自分は不具者の中にのみいたはられて、
睦
(
むつ
)
ましく暮さなけりやならないといふのは堪へられないことだ。そしてそれが
什麽
(
どんな
)
に
慘
(
みじ
)
めで悲しいことだらう。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
ああ、それに比べて現實を前にした詩人の何んと
慘
(
みじ
)
めなことよ。
鳥料理:A Parody
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
それからの八五郎の
慘
(
みじ
)
めさは、まことに眼も當てられません。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さういふことになると、私の運命はお話出來ない位に
慘
(
みじ
)
めになるでせう。あの方は私に愛して欲しいとはお思ひにならないでせう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
慘
(
みじ
)
めな相手の一寸したことに對しても持ちたがる憤慨や暴慢といふものがどんな程度のものだかといふことを了解してゐないからなんだよ。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
何といふ
慘
(
みじ
)
めな返事でせう。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの方は燒け跡から助け出されました、生きてしかし
慘
(
みじ
)
めに傷ついて。一本の
梁
(
はり
)
が幾らかあの方を
庇
(
かば
)
ふやうに落ちてゐました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
結局藝術とか思想とか云つてゝも自分の生活なんて實に
慘
(
みじ
)
めで下らんもんだといふやうな氣がされて、彼は歩みを
緩
(
ゆる
)
めて
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
慘
部首:⼼
14画
“慘”を含む語句
悲慘
慘酷
慘憺
無慘
慘状
陰慘
凄慘
慘事
慘害
慘劇
慘殺
慘澹
苦慘
苦心慘憺
無慘々々
晦冥陰慘
慘虐
慘絶
慘礉
慘忍
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