いみ)” の例文
権兵衛は小右衛門のことばいみがはっきり判った。権兵衛はじっと考え込んだ。小右衛門と政平の二人は、すぐ馬の傍へ往って馬に乗った。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
権兵衛の伴れている下僚したやく武市総之丞たけちそうのじょうと云う男であった。総之丞は簣の一群ひとむれをやりすごしておいて、いみありそうに権兵衛を見た。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
憲一には女のことばいみが判らなかった。
藤の瓔珞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お高はいみのある眼づかいをした。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)