惨害さんがい)” の例文
旧字:慘害
先の空襲で、全市にわたる爆撃をうけたときは、覚悟していた以上の惨害さんがいこうむったので、一時は気が変になったほどだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは、東京の深川本所に大海嘯おおつなみを起して、多くの人命を奪ったばかりでなく、湘南しょうなん各地の別荘にも、可なりヒドイ惨害さんがいこうむらせたのであった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
阪神間の人々は翌日の新聞にって始めて惨害さんがい全貌ぜんぼうを知り、再び驚きを新たにした。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
オンドリ氏を始めトロ族の委員たちは、会談が始まると、急にはげしい気性きしょうを表に出して、これまでのかずかずの惨害さんがい事件をならべあげて、海底都市側の責任をただした。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「この空爆の惨害さんがいを、余にどうしろというのかね」