“惑(まどわ)” の例文
何某(なにがし)の院に往き、滝の傍を歩いて往ったところで、髪は績麻(うみそ)をつかねたような翁が来て、「あやし、この邪神(あしきかみ)、など人を惑(まどわ)す」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
よろづの物われを惑(まどわ)しわれを疲らす。行(ゆ)く雲軽く打顫(うちふる)ひ、慾情の乱れ、ゆるやかなる小舟の如く、しめやかなる夜に流れ来(きた)る。