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悌
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おもかげ
ふりがな文庫
“
悌
(
おもかげ
)” の例文
なんにしろ明治四十一年の事とて、その頃は、当今の
接庇雑踏
(
せっぴざっとう
)
とは異なり、
入谷田圃
(
いりやたんぼ
)
にも、何処かもの
鄙
(
ひな
)
びた土堤の
悌
(
おもかげ
)
が残っていた。
絶景万国博覧会
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
有名な美貌の持主でしたが、一つは年、もう一つは、重なった不幸に打ちひしがれ、すっかり
悌
(
おもかげ
)
を変えていました。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
後に歳を
老
(
と
)
られてからの写真を新聞などで見ても、やはり、その時の
悌
(
おもかげ
)
がよく残っておって、
母人
(
ははびと
)
よりも丸い方に私は思ったことだが……それはとにかく、三枝未亡人は
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
コックスのほうは深尾がおぼえているものときめこみ、長い脛を倒すようにして椅子に掛けると、まだ少年の
悌
(
おもかげ
)
のある優しい口元に微笑をうかべながら、勢いこんでしゃべりだした。
三界万霊塔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一基の十字架の上に、緑の色の猶
鮮
(
あざやか
)
なる
月桂
(
ラウレオ
)
の環を懸けたるは、ロオザとマリアとの
手向
(
たむけ
)
なるべし。われは墓前に
跪
(
ひざまづ
)
きて、
亡人
(
なきひと
)
の
悌
(
おもかげ
)
をしのび、更に
頭
(
かうべ
)
を
囘
(
めぐら
)
して情あるロオザとマリアとに謝したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
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新しく江戸の名所をここに
悌
(
おもかげ
)
だけでも留め得た。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
“悌(
孝悌
)”の解説
孝悌(こうてい)は、儒教における根本的な徳目の一つで、親や兄姉といった年長者に対する崇敬を意味する概念。
(出典:Wikipedia)
悌
漢検準1級
部首:⼼
10画
“悌”を含む語句
孝悌
不悌
公悌
千ヶ崎悌六
君悌
山県悌三郎
悌四郎
悌次
悌順
愷悌
掾公悌
福岡孝悌
薛悌