恰度てうど)” の例文
さうして何時も谷を隔てた圓い丘の上に、またまんまるな明るい月が夕照ゆふやけの赤く殘つた空を恰度てうど花札の二十坊主のやうにのぼつたものである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
文久錢ぶんきうせんともふべきおあしんだのです、恰度てうどわたくし其節そのせつ其塲そのばりましたが、なに心得こゝろゑませんからたゞあわてるばかり、なに振舞ふるまいのあツたときですから、大勢たいぜいひとりましたが、いづれもあをくなり