恩報おんはう)” の例文
云掛る人など有て五月蠅うるさくも腹立敷だたしきをりも有ども何事も夫の爲且はなさけある亭主への恩報おんはうじと思へば氣を取直とりなほして宜程よきほどにあしらひつゝ月日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文右衞門のたく持參ぢさんなしむかしの恩報おんはうじなりと差出さしいだせしところ物堅ものがたき文右衞門なれば何と云ても請取うけとられず私しも仕方なき故かんがへ居たる中文右衞門は留守るすになりたるをさいはひ何も云ずに右廿五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
居られぬにより直樣宿へ歸り女房お梅に相談さうだんの上昔しの恩報おんはうじにむすめかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)