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忿恨
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ふんこん
ふりがな文庫
“
忿恨
(
ふんこん
)” の例文
今に見ろ、どんなに白々しい夫人でも、血で書いた青木淳の
忿恨
(
ふんこん
)
の文字に接すると、
屹度
(
きっと
)
良心の
苛責
(
かしゃく
)
に打たれて、女らしい悲鳴を挙げる。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
玄機は黙って書斎に入って、暫く
坐
(
ざ
)
して沈思していた。
猜疑
(
さいぎ
)
は次第に深くなり、
忿恨
(
ふんこん
)
は次第に盛んになった。門に迎えた緑翹の顔に、常に無い
侮蔑
(
ぶべつ
)
の色が見えたようにも思われて来る。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
これすなわち帝王、官長より父母、師長に
至
(
いたる
)
まで、ともにこれを敬すべき義なり。五に曰く、殺すなかれ。人およそ
忿恨
(
ふんこん
)
、
詈罵
(
りば
)
より人を
傷
(
きずつ
)
け、人を害すべきことを
誡
(
いまし
)
む。六に曰く、邪淫を行うなかれ。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
青木淳が、
烈
(
はげ
)
しい
忿恨
(
ふんこん
)
を
以
(
もっ
)
て、ノートに書き付けた文句が、信一郎の心に、アリ/\と
甦
(
よみがえ
)
って来た。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
“忿恨”の意味
《名詞》
忿 恨(ふんこん)
憤り恨むこと。
(出典:Wiktionary)
忿
漢検1級
部首:⼼
8画
恨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“忿”で始まる語句
忿怒
忿懣
忿
忿然
忿々
忿念
忿激
忿恚
忿憤
忿怨神