志太しだ)” の例文
(イ)岡方・浜方 薩摩さつま揖宿いぶすき郡山川町大字岡児水おかちごがみず、及び同村字浜児水はまちごがみず駿河するが志太しだ東益津ひがしましづ村大字岡当目おかとうめ及び浜当目がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
志太しだ朝日奈あさひなの如きはよい生紙きがみの産地でまた周智しゅうち鍛冶島かじしまなどにも仕事が続きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
これは『駿河志料』巻十三、『駿河国巡村記』志太しだ郡巻四に共に録し、前の二つの話よりは少しく西の方の山の、やはり百余年前の出来事であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その二三の例を挙げるならば、同じ駿河国の志太しだ郡東川根村大字梅地あたりでは、藤布を織って木綿古着の上に着るということが、『駿河志料しりょう』にも見えている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
駿河の志太しだ郡などはこの草の花と、はえの頭とを女の乳ですりまぜて、赤く色つけたものを目薬として使うという。しかも草の名の方はここでハナガラといっている。
また同書巻八志太しだ葉梨はなし村大字中藪田なかやぶたの沼、アワラともいう。この村の地左右山にて中央には沼あり。いにしえはこの村すべて沼にてありしに、二百年来漸々ぜんぜんに開墾したりとある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
越後えちご高田辺たかだあたりでも、米と大豆だいずをざっとって飯に炊いたものがオケジャ、駿河するが志太しだ郡では飯を炒って味をつけたのをウケジャまたは茶菓子ちゃがしともいっており、紀州きしゅう熊野くまのなどでは
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
杉菜がはたけに入ると農夫は皆困るのは、その根がどこまでも深くて手ではとても抜き切れぬからで、それでまた地獄の鉦紐かねひも(伊豆賀茂)、地獄の釣鉤つりかぎ(駿河庵原いはら)、地獄の鉤つるし(同志太しだ
オクンボ 静岡県志太しだ