微見ほのめ)” の例文
さうかとおもふと、其青年そのせいねん高等商業かうとうしやうげふ生徒せいとらしく、実業界じつげふかいはねのばさうと前途ぜんと抱負はうふなども微見ほのめかしてある。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
始末は大抵たいてい極つてゐるさ。此間こなひだお前の親爺おやぢに會つた時にもあの家の内幕を一寸微見ほのめかしてゐたよ。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
老父おやぢ何時いつまで經つても、財産の一部も彼等に手渡しゝない不平を微見ほのめかせた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
微見ほのめかさずにはいられなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
財産の一部も彼らに手渡ししない不平を微見ほのめかせた。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)