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御養子
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ごやうし
我々が手に下されん事は
勿體なし
御幼年の内は
御預り申
上御成長遊し候後は
太守樣の御元へ
御返し申上
何方へなりとも然るべき方へ
御養子に入らせらるゝ樣に
御取計ひ有て
宜しかるべし
當家相續などとは思ひも寄らず私し今日より
御乳を
かんじける
誠正直理非全ふして
糸筋の別れたるが如くなりしとかや其後
正徳六年四月
晦日將軍家繼公御多界まし/\
則有章院殿と號し奉る御
繼子無是によつて御三家より
御養子なり
東照宮に御
血脉近きによつて御三家の内にても
尾州公紀州公御兩家
御帶座にて則ち紀州公
上座に
直り給ふ此君
仁義兼徳にまし/\
吉宗公と申
將軍となり給ふ
其後諸侯の心を