御音聲迄ごおんじやうまで)” の例文
さだめ伊豆守殿の方へ目配めくばせしつゝ越州ゑつしう御願おんねがひおもむき早速さつそく上聞じやうぶんに達し申さんと立て奧の方へいたり將軍の御前へ出て申あげける樣はおそれ乍ら言上仕り候此度このたび御下向おげかうにて芝八山の御旅館にまします天一坊樣御事は先達さきだつて伊豆守役宅へ御招き申上御身分とく御調おんしらべ申上しに恐れながら君の御面部めんぶ其儘そのまゝ加之しかのみならず御音聲迄ごおんじやうまでよく似遊にあそばしうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)