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御法度
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ごはつと
ふりがな文庫
“
御法度
(
ごはつと
)” の例文
月が瀬名物の狗の先曳はそれで
御法度
(
ごはつと
)
になつた。それから幾年か経つた今日この頃、花は咲き、人は法制局長官になつて、どちらもにこ/\してゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「その梅屋敷の隣に、近頃紫御殿といふのが出來ましたよ。江戸では
御法度
(
ごはつと
)
の銅瓦三階建、何とか院樣の御許しがあるとかで、町方で手のつけやうはねえ」
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
途中に
逢
(
あ
)
ひたりとて
挨拶
(
あいさつ
)
など思ひもかけず、唯いつとなく二人の中に大川一つ横たはりて、舟も
筏
(
いかだ
)
も此処には
御法度
(
ごはつと
)
、岸に添ふておもひおもひの道をあるきぬ。
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
も
御退
(
おしりぞ
)
け下さるべしと言るゝに伊豆守殿
顏色
(
がんしよく
)
を
變
(
かへ
)
是れ越前其方は
役柄
(
やくがら
)
をも
相勤
(
あひつとめ
)
候へば
斯程
(
かほど
)
の事は
辨
(
わきま
)
へ居るべし
老中
(
らうぢう
)
の公用人は
目付代
(
めつけかは
)
りなり
役屋敷
(
やくやしき
)
に於て
密談
(
みつだん
)
致す事は元より
御法度
(
ごはつと
)
なりと申さるゝを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「清へ渡るのは、
御法度
(
ごはつと
)
ぢやありませんかね。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
駈込み訴へは
御法度
(
ごはつと
)
だ。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
御法度
(
ごはつと
)
の惡いことをしてゐたにしても、主人を訴人して菱屋を取潰した金藏が、主人の娘のお茂さんと祝言するといふのは見ちやゐられません。それでは人間の道が違ひます。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
舟
(
ふね
)
も
筏
(
いかだ
)
も
此處
(
こゝ
)
には
御法度
(
ごはつと
)
、
岸
(
きし
)
に
添
(
そ
)
ふておもひおもひの
道
(
みち
)
をあるきぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「旦那、鐵砲の賣買は嚴しい
御法度
(
ごはつと
)
で御座いますよ」
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“御法度”で始まる語句
御法度物