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御兄
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おあに
ふりがな文庫
“
御兄
(
おあに
)” の例文
「そんな事をまだ覚えていらっしゃるんですか。
貴夫
(
あなた
)
も随分執念深いわね。
御兄
(
おあに
)
いさんが御聴きになったらさぞ御驚ろきなさるでしょう」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仙台の師団に居らしッた西田若子さんの
御兄
(
おあに
)
いさんが、今度戦地へ行らッしゃるので、新宿の停車場を
御通過
(
おとお
)
りなさるから、私も若子さんと
御同伴
(
ごいっしょ
)
に
御見送
(
みおくり
)
に行って見ました。
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「その
中
(
うち
)
ちょっと逢いたいと思う事があるのだ。実はこの間偶然電車の中でお宅の
御兄
(
おあに
)
さんにお目にかかってな……。」と老人は言いかけて
咳嗽
(
せき
)
をしながら眼鏡越しに鶴子の顔を見た。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
私
(
わたくし
)
を
貰
(
もら
)
ふと云つた
方
(
かた
)
なの。ほゝゝ
可笑
(
をかし
)
いでせう。美禰子さんの
御兄
(
おあに
)
いさんの御友達よ。
私
(
わたくし
)
近
(
ちか
)
い
内
(
うち
)
に又
兄
(
あに
)
と一所に
家
(
うち
)
を持ちますの。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「青山から
御兄
(
おあに
)
いさんが御見えになりました」と云った。代助は今
直
(
すぐ
)
行く
旨
(
むね
)
を答えて、奇麗に身体を拭き取った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「
青山
(
あをやま
)
から
御兄
(
おあに
)
いさんが御見えになりました」と云つた。代助は
今直
(
いますぐ
)
行
(
ゆ
)
く
旨
(
むね
)
を答へて、奇麗に
身体
(
からだ
)
を
拭
(
ふ
)
き
取
(
と
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
厭
(
いや
)
ぢやないが、
御兄
(
おあに
)
いさんに
黙
(
だま
)
つて、あなたから
借
(
か
)
りちや、
好
(
よ
)
くないからです」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御兄
(
おあに
)
いさんは下宿をなすつたさうですね」と聞いたら、よし子は、すぐ
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
御兄
(
おあに
)
いさんも困っていらしってよ」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
“御兄”で始まる語句
御兄妹
御兄弟
御兄様
御兄弟姉妹
御兄君
御兄姉
御兄弟衆