御人体ごにんてい)” の例文
こわいお役人様のおかしらであろうと思って来たのに、打って変ってやさしく思いやりがありそうで、そうかと言ってニヤけた御人体ごにんていは少しもなく
成金なりきんのお客にやこれがわかる——そこは亜米利加アメリカで皿洗ひか何かして来ただけに、日本の芝居はつまらないとあつて、オペラコミツクのミスなんとかを贔屓ひいきにしてゐると云ふ御人体ごにんていなんだ
南瓜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
相州そうしゅう三浦郡みうらごおり高沢町たかざわまち井桁屋米藏いげたやよねぞうたしかに四布風呂敷よのぶろしきに白いきれで女房が縫って、高沢井桁米たかざわいげたよねと書いてあるが証拠だ中結なかゆわえもある、どうも御人体ごにんていにも似合わねえ、他人ひとの荷物を持って其処そこへ置いてなん
こういうことは、この際、口走らない方がよかったのですが、どうも、御人体ごにんてい如何いかんともし難いと見える。
「これは重ね重ねお手厳しい、そういちいち、馬鹿の、はっつけのと、あくたいずくめにおっしゃっては、風流が泣くではございませんか、第一殿様の御人体ごにんていにかかわります、お静かにおっしゃっていただきてえ」
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)