“中結”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかゆわ50.0%
なかゆい25.0%
なかゆひ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも風呂敷包を中結なかゆわえして西行背負さいぎょうじょいに背負っていたが、道中みちなかへ、弱々と出て来たので、横に引張合ひっぱりあった杖が、一方通せん坊になって、道程標みちしるべの辻の処で、教授は足を留めて前へ通した。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
広桟ひろざんの風呂敷木綿、真田の中結なかゆい引解ひきほどいて広げると違って居る。麦藁細工も入ってはあるが違ってある。
かく言ふ間もせはしげに我が靴を脱ぎて、其処そこに直すと見れば、背負ひし風呂敷包の中結なかゆひを釈きて、直行が前に上掛うはがけの油紙をひろげたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)