徒立かちだち)” の例文
我等は皆徒立かちだちとなりて、うさぎうまをば口とりの童にあづけおきぬ。兵卒は松明振りかざして斜に道取りて進めり。灰はくるぶしを沒し又膝を沒す。
点呼に応ずる兵卒の正服つけて、黒き毛植ゑたるバワリアかぶといただける、警察吏の馬にり、または徒立かちだちにてせちがひたるなど、雑沓ざっとういはんかたなし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
行列なども控え目にしてわざと一挺の輿こしに乗り、徒立かちだちの供二三十人を召し連れたゞけで聚楽を出たが、五条の橋を渡って大佛殿の前を過ぎる時分から、次第に前後が騒がしくなり始め
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「武蔵国の住人大串次郎重親、宇治川の徒立かちだちの先陣」