“鍪”の読み方と例文
読み方割合
かぶと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法皇の護衞なる瑞西スイス隊は正裝して、その士官はかぶと唐頭からのかしらはさめり。この裝束は今若き貴婦人に會釋せるベルナルドオには殊に好く似合ひたり。
(偽帝の挑戦に応ぜんとして使を発す。ファウスト甲を著、半ば鎖せるかぶとを戴き、三人の有力者上に記せる衣裳を著、武具を取り装ひて登場。)
点呼に応ずる兵卒の正服つけて、黒き毛植ゑたるバワリアかぶといただける、警察吏の馬にり、または徒立かちだちにてせちがひたるなど、雑沓ざっとういはんかたなし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)