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後庭
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こうてい
ふりがな文庫
“
後庭
(
こうてい
)” の例文
老婆は
後庭
(
こうてい
)
に植ゑたる百合数株、惜気もなく堀りとりて我が
朝餉
(
あさげ
)
の膳に供し、その花をば古びたる花瓶に
活
(
い
)
けて、我が前に置据ゑぬ。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そういう
癖
(
くせ
)
がひどくなると、しまいには、
後庭
(
こうてい
)
の大きな木によじ
登
(
のぼ
)
ったり、
城壁
(
じょうへき
)
の上に
登
(
のぼ
)
ったりするようになりました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
年十三にして既に名をその地の
教坊
(
きょうぼう
)
に
留
(
とど
)
めき。生来
文墨
(
ぶんぼく
)
の戯を愛しよく風流を解せり。
読書
(
とくしょ
)
に
倦
(
う
)
めば
後庭
(
こうてい
)
に
出
(
い
)
で
菜圃
(
さいほ
)
を歩み、花を
摘
(
つ
)
みて
我机上
(
わがきじょう
)
を飾る。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
屡々自分の家の
後庭
(
こうてい
)
に設けられた機械体操場にやって来て、一時間も二時間も独りで遊び興じながら、
倒立
(
さかだ
)
ちをしたり、宙返りを打ったり、殆ど倦む事を知りませんでした。
金色の死
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
後庭
(
こうてい
)
には藤が咲きかけてい、池の
畔
(
みぎわ
)
の
燕子花
(
えんしか
)
も、紫の蕾を破ろうとしていた。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
後庭
(
こうてい
)
の六月の
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
“後庭”の意味
《名詞》
家の後ろの庭。うらにわ。
後宮。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
“後庭”で始まる語句
後庭花