“彼犬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あれ75.0%
あのいぬ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでね、射殺うちころそうとして鉄砲を取りに行っているうちに、彼犬あれが逃げだして、それっきり何処へ行ってしまったのか、誰も見かけた者がないっていうのよ
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
パイロットではないだらうか、彼犬あれは臺所のドアが開け放してあるやうなことがあると、ロチスター氏の部屋の敷居しきゐのところまで上つて來るのは珍らしくないのだから。
番人もむごいぞ、頭を壁へ叩付けて置いて、掃溜はきだめへポンと抛込ほうりこんだ。まだ息気いきかよっていたから、それから一日苦しんでいたけれど、彼犬あのいぬくらべればおれの方が余程よッぽど惨憺みじめだ。