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あたりまへ
ふりがな文庫
“
当前
(
あたりまへ
)” の例文
旧字:
當前
彼は立つて、
懶
(
だる
)
い体を机の前まで運んだ。立つた時は風船にでも乗つたかと思ふやうな心持がしたが、机の前に胡坐を掻くと、
当前
(
あたりまへ
)
の心持に戻つた。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
檀家の一軒も無い
此寺
(
このてら
)
の貧乏は
当前
(
あたりまへ
)
だ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
当前
(
あたりまへ
)
なら内へ帰るべきであらう。
店賃
(
たなちん
)
が安いので
此頃
(
このごろ
)
越して来た、新しいこけら
葺
(
ぶき
)
から雨の漏る長屋である。
併
(
しか
)
しそこは恐ろしい敵がゐる。八はいつでも友達と
喧嘩
(
けんくわ
)
をすることを
憚
(
はばか
)
らない。
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
『
寄越
(
よこ
)
さ無いのが
当前
(
あたりまへ
)
だ。』
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“当”で始まる語句
当
当然
当惑
当時
当座
当家
当身
当麻
当嵌
当初