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張見世
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はりみせ
ふりがな文庫
“
張見世
(
はりみせ
)” の例文
よしや在来の
張見世
(
はりみせ
)
とやらを撤廃せしめるにしても、その営業組織が余りに公開的であり、露骨であって、人肉を買う男子と
私娼の撲滅について
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
いいえ、「
張見世
(
はりみせ
)
」だの「積夜具」だのといったもののあった時代のことをおぞくもわたしたちはおもい浮べていたのである。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
……
店頭
(
みせさき
)
をすとすと離れ際に、「
帰途
(
かえり
)
に寄るよ。」はいささか珍だ。白い妾に対してだけに、河岸の
張見世
(
はりみせ
)
を
素見
(
すけん
)
の
台辞
(
せりふ
)
だ。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの水口の
檀那
(
だんな
)
が、子供たち(娼妓)がどれもどれも赤い衿ばかりで並んでいるのを見ると(
張見世
(
はりみせ
)
のことをいうのでしょう)
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「あ、知つてるよ、綺麗なのが多勢居るんだつてね、兩國の水茶屋が、まるで吉原の
張見世
(
はりみせ
)
のやうだといふ話ぢやないか」
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
毎夜の
張見世
(
はりみせ
)
はなお廃止せられず、時節が来れば桜や
仁和賀
(
にわか
)
の催しもまたつづけられていた。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なんかんと
風説
(
うわさ
)
しております、そのうちに
張見世
(
はりみせ
)
の時刻になりましたが、総仕舞で
八重
(
やえ
)
の
揚代
(
ぎょく
)
が付いて居りまするから、張見世をするものはございません、皆海上の来るのを待っている。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
世態人情の変化は漸く急激となつたが、然し吉原の別天地は猶旧習を保持するだけの余裕があつたものと見え、毎夜の
張見世
(
はりみせ
)
は猶廃止せられず、時節が来れば桜や
仁和賀
(
にはか
)
の催しも亦つゞけられてゐた。
里の今昔
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
これを
張見世
(
はりみせ
)
というのでしょう。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“張”で始まる語句
張
張合
張子
張遼
張飛
張番
張本
張作霖
張郃
張上