“はりみせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
張店61.9%
張見世38.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちへ帰ってもあの年紀としで毎晩々々機織はたおりの透見をしたり、糸取場をのぞいたり、のそりのそりうようにして歩行あるいちゃ、五宿の宿場女郎の張店はりみせを両側ね
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勿論、張店はりみせはしていないし、燈火ともしびの洩れるのさえ遠慮がちに、ペンという音さえ洩れて来ないのである。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……店頭みせさきをすとすと離れ際に、「帰途かえりに寄るよ。」はいささか珍だ。白い妾に対してだけに、河岸の張見世はりみせ素見すけん台辞せりふだ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの水口の檀那だんなが、子供たち(娼妓)がどれもどれも赤い衿ばかりで並んでいるのを見ると(張見世はりみせのことをいうのでしょう)
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)