“弓掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆがけ75.0%
ゆみかけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学士は弓を入れた袋や、弓掛ゆがけ松脂くすねたぐいを入れたかばんを提げた。古い城址じょうし周囲まわりだけに、二人が添うて行く石垣の上の桑畠も往昔むかしいかめしい屋敷のあったという跡だ。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
忠利はまた、弓掛ゆがけを手にめて、侍臣の手から弓を受取りながら
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この別天地の一画こそは、弓掛ゆみかけの部落と呼ばれている、数馬を初め右衛門や紋十郎達が住んでいる場所で、こう云う部落はこの谿谷中に幾百ヵ所となくあるのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)