“ゆがけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弓懸40.0%
弓掛30.0%
10.0%
10.0%
決拾10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弓の道具類も仕事のよさをいまだに失っておりません。紙縒細工かみよりざいくの矢筒、革細工の弓懸ゆがけなど見事な手並てなみを見せます。幾許いくばくかの人が良い仕事を愛すると見えます。この細工を「長門細工ながとざいく」と呼びます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
忠利はまた、弓掛ゆがけを手にめて、侍臣の手から弓を受取りながら
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庄屋しょうやらしいはかまをつけ、片肌かたはだぬぎになって、右の手にゆがけかわひもを巻きつけた兄をそんなところに見つけるのも、お民としてはめずらしいことだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼はゆがけひもを解いて、その隠れた静かな場所に気の置けない得右衛門を迎えた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
満を持してまさに射はなすたまゆらはかすけかるらしゆがけふるへつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
すべて前締のあるのは、腰をさがらせないように特に注意してあるのだから、無用と思って閑却すると、立働きの時に、その罪がテキメンに現われて来る。さてお次は決拾ゆがけかな
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)