ゆがけ)” の例文
庄屋しょうやらしいはかまをつけ、片肌かたはだぬぎになって、右の手にゆがけかわひもを巻きつけた兄をそんなところに見つけるのも、お民としてはめずらしいことだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼はゆがけひもを解いて、その隠れた静かな場所に気の置けない得右衛門を迎えた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)